PEACE MINDS HIROSHIMA

イギリスでの国立広島原爆死没者追悼平和記念館 被爆体験記朗読ボランティア活動について

2018/12/04

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 被爆体験記朗読ボランティアで
PEACE MINDS HIROSHIMA会員 桑本 仁子さん
2018年11月3日~9日
イギリス3都市で被爆体験記朗読の際に折り鶴ノートを配布

1. マンチェスター市 市役所 平和首長会議担当者宛て 140冊

ヒールド・プレイス小学校にける被爆体験記朗読会後、佐々木貞子さんについてお話し、折り鶴を折りました。

  

マンチェスターは、市長が「平和首長会議(会長:広島市長)」の副会長で、平和運動に熱心な市民が多くいます。松井広島市長からの親書を手渡し、折り鶴ノートも差し上げました。

 

2. マンチェスター・オールダム区Pledge to Peace Forum事務局宛て 130冊

議会場にて朗読会を開催し、聴きに来てくれた高校生たちに、折り鶴ノートを配りました。ここも平和運動には熱心なところで、貞子さんのことを知っている人がたくさんいました。

3. コベントリー ヘンリー8世高等学校 教員 及び 広島コベントリークラブ代表ジョン・ハートレイ氏宛て 30冊

広島コベントリークラブ(コベントリー会)は、両市民間で草の根交流を進めているグループです。コベントリー市では毎年8月6日「ヒロシマ・ナガサキ追悼会」が開催され、広島でも毎年11月に「コベントリーの日の集い」が開催されています。(第2次世界大戦中1940年11月にドイツの爆撃を受け、コベントリー大聖堂は焼け落ちました)
また、コベントリーはレディ・ゴダイヴァ(チョコレートで有名なゴディバです!英語では、「ゴダイヴァ」と発音します)の町です。ご存知の方も多いと思いますが、次のような伝説が残っています。

11世紀初頭、レオフリック伯爵は、コベントリーの領主に任命されましたが、その領民は重税に苦しみます。心優しいレディ・ゴディバは、貧しい領民にさらに重税を課すことがどんなに苦しいことか、伯爵に税を引き下げるよう願い出ました。伯爵は断りましたが、彼女は何度も訴えます。ついに議論に疲れた伯爵は、彼女に告げます。「もしおまえが一糸まとわぬ姿で馬に乗り、コベントリーの町中を廻れたなら、その時は税を引き下げよう。」翌朝、彼女は一糸まとわぬ姿で町を廻りました。領民たちはそんな彼女の姿を見ないように、窓を閉ざし敬意を表しました。そして伯爵は約束を守り、ついに税は引き下げられました。馬に跨った裸婦こそが、重税を課そうとする夫を戒め、苦しむ領民を救うために、自らを犠牲にした誇り高き彼女の姿です。

コベントリー女性の中から現代のレディ・ゴダイヴァが選ばれ、またマザー・テレザをはじめとする世界中の愛と勇気にあふれた女性20数名がシスター・ゴダイヴァに任命されています。佐々木貞子さんもそのひとりなのです。

ヘンリー8世高等学校で朗読会をしましたが、夜間の開催となったので、若い方の参加はあまりありませんでした。折り鶴ノートはその高校の教師をしていらっしゃる方に数冊お渡しして、生徒さんに配っていただくようにしました。

現代のレディー・ゴダイヴァは、学校で子供たちに話をすることがあるそうで、この方にも数冊お渡ししました。
さらに、私たちのコベントリー訪問に際し、お世話になったジョン・ハートレイ氏にも差し上げました。

  

新しいコベントリー大聖堂の中には折り鶴が飾られている部屋があります。
ここで、毎年8月6日には、「ヒロシマ・ナガサキ追悼会」が開催されます。

[ハートレイご夫妻宅にて]

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